日本語の単語1つ1つを考える癖があるので、気軽に「限界」とかの極端な単語を使う若い人(配信をしている人)を見ていると、白飛びした画像を見ているような気分と同じになる。
色々な視点が抜け落ちても仕方ない情緒の急激な勾配だったり、相手に対しての配慮や自分に対しての向き合い方が粗雑という言葉ですらまだ荒かったり、見当外れの方向に向かっていく推進力の弱さを最初に受け取ってしまう。
肌とか、国籍(言語)とかで結びつきというのが思っている以上に、単語が本人に影響する要素が大きい。

こういうのを色々と考えているとだんだん自分自身が「面倒くさい人」になっているのに気がついていく。
快適なコミュニケーションを取ろうとすると、怒られたり不快な言葉が帰ってきたりするのかなと接し方を考えなきゃいけない、というのが面倒という言葉になっているのかと思う。
反対語は、本来ならそんなことも考えずに気軽に声をかけて会話しやすい人なんだろうけど、大体は反対の意味ではなくて「舐めて無碍な扱いをしても良い」という力に引っ張られていく。


話を作るときには、作文の骨子から考えるというのを意識すると時系列で説明するのがむしろ邪魔になってくるのが分かる。
最終的なメッセージがあって、そこにたどり着かせるまでのプロローグを延々と考えることになるから、必要な展開が決まってくる。
すごいなあと思いつつ、手垢だらけの階段を見ててすごい気色悪いなあと思う瞬間が何度も来る。
映画も5秒ぐらいの瞬間を映像に収めてから、不要なものは徹底的に取り除いて絵を繋いで話を作っていくというのを知ってからはエッセイはそういうのと相性が良いのだろうと思った。


Overwatchの各キャラクターの紹介ムービーを見ていると本当に良いなあと思えてくる。何が良いのかを考えてみる。
一つのエピソードを完結するまで見れた(引っ張らない)。
困難を打ち勝つ瞬間に立ち会える、という場を作っている。
そこには超人だからという要素で片付けていない。(視聴者との差は精神的な向き合い方だけ、というようなところまでハードルを落とす)
基本的なヒーローアニメなのだと思うけれど、そこに対しての期待する伏線を不快にさせる要素は最低限にしてしっかり回収するような形にしている。
正直見たいものを見せているのでポルノだと言う人たちも分かるし、あんまり何度も見なくても良いのかもしれないけれど、ただ精神的にポジティブな気持ちになれる。
何より見てよかった、という気持ちにもしてくれるのがすごい大きいのかもしれない。


民謡を聞いていても、緊張感が最初に来るから好きになれない。
津軽三味線の叩く音一つだったり、格式だったり、晴れ舞台の見えない威圧みたいなものを知ると、楽器からリラックスするための発想は日本の歴史のどこかに消え去ってしまったのか、という思いを馳せる。
ハレには音楽はあるのはよく分かるけれど、ケに音楽は無いという認識だ。子守唄も怖いしで、リラックスするみたいなものがあまりない。溜まった力を発散することはあっても、染み付いた疲れを洗い落とすようなものが見つからない。

この辺りはDrum’n bassの緊張感のあるホラー展開で延々とやってるのが心の奥底でどうしても好きになれないのと一緒だ。なんだか威圧的に感じるのが不快、というのかもしれない。
しかしロックだったり昔のレイブとかは緊張感があっても緩急があるから好きなことが多い。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=n4M7e79XTYk[/youtube]
緊張感があるのにこれとか本当に30年聞き続けてるもんなあ。


Pulsar gaming X2Aの左クリックがなんだかネトネトするということで分解した。
手首側のソールを剥がして2つのネジを取る。カッターとヘラを差し込んで内側の爪をはずせば無事に分解できた。
クリックの作用点側(指先側)にすごく薄いスポンジシートが破れ、外側に排出されずにクリックする所にへばりついていたのが原因だったようだ。
接着剤のようなへばりつきも、スポンジシートの片面についてる両面テープ部が原因。すぐに精密ドライバーで削り取って綺麗にした。
ただし、そのスポンジシートを取ってしまったので、クリックが変な音になってしまった。ネトつきよりもマシなので諦めるしか無い。
消耗品部分だから初期不良で騒ぐのも面倒なので、後にキーボードのスタビライザー用ガタツキ防止シートの余りでも貼って様子をみた所、かなりいい感じになった。


名探偵津田の第2話を見た。とても楽しかった。
津田に求められるアクションがドラマの展開となるけれど、その間の仕草がそれこそバラエティだったり、日常の仕草だから変なドラマの都合のよい流れではないからグッと前のめりになった。
現実的な人が非現実の相手に合わせに行って翻弄されるというのが良かった。
言われてみれば旧来からの謎解きゲームなのだから、現実にいる人が動けば楽しくなるのは道理が行く。

2023.11.18 / Category : 小噺