FFATBプレイ感想(100%クリア)

感想

一週間程度の遊び、という感覚なら良いですが、後半はいつも不快な思いをするシリーズのゲームという感じなので、やりこまないのが一番良いのかなと思いました。
こういうゲームならFF8のカードゲームだけが出てくれたら、それが一番です。

概要

ゲームシステムなどはファイナルファンタジーの戦闘で、コマンドが「たたかう」のみで、攻撃の指揮はスワイプやタッチで行う。
単体のキャラにはHPがなくダメージを受けたら退場し、画面から全員が消えたらゲームオーバー。その後3分単位で1キャラがリスポーンし、リベンジが出来る。

基本的なクリアをするだけならプレイ時間は大体3日ぐらい。
アイテム集めをすると1周間程度でした。

良かった所

ゲーム構成は昔子供の頃に見た、「全ての1から最新までの作品が一緒になった世界」というのを体現したので、初期からやっていた人間としては楽しめないはずがない、という内容でした。特にマップや敵もFFに登場したキャラばかりがオールスター的な登場をするので懐かしく、こんな魔法もあったなあ!!、という感覚でずっと楽しめました。

また、一度のプレイも10分ぐらいで切り上げられるので、全滅してもプッシュで全員が復活した事を知らせてくれたり、気軽に遊べるバランスが良かったです。

残念な所

後半以降は例のごとくやりこみ向けの、苦行のようなバランスだったことです。
ケフカが登場するあたりまでは、レベルを上げて倒せなかった敵を倒せるという往年のRPGらしさがあって良かったです。

しかし、このゲームは知恵を絞って攻略することはできないようになっているので、レベルを99にしてもケフカ以降のボスは基本的にフィーバータイムを使わないと倒せない、3時間毎に進めるような遊び方を強いられます。それはプレイ開始時とは違うため、後半はひたすら面倒という印象に変わってきました。

有料コンテンツについて

特にこのゲームを長く親しんでもらうような要素がなかった、という感じでした。
FF10が好きだったので、ザナルカンドのステージを購入したのですが、買ってよかったという感動は特になく、他も買おうという喚起にはつながりせんでした。
理由は明快で

・1画面のステージ
・ひたすらHPが多い敵
・ストーリーを振り返るような演出もない

というような「これを買っても特にFF10を思い出す要素が無い」と「これならFF10を引っ張り出して遊んだほうがいい」という意識に働いたのが大きな理由でした。

またキャラも購入したのですが、買ったからと言って99999ダメージが与えられるキャラが貰える訳でもなく、単なるアイコンにバリエーションが増えました、と留まる内容だったので数回購入して終わりました。また、個人的にファリスが用意されていない、という時点でモチベーションが一気に下がってしまいました。

終わりに

スクエアエニックスとはプログラミング技術やゲームデザインに特化した企業ではなく、キャラクタービジネスを生業にしている会社だと思うので、それほど期待しなくて正解かな、という気がします。なのでゲームも、タカラやバンプレストみたいな製品的なクオリティと比べたら優秀だ、という感じではありますので、巷の感想もそういう内容が多いのも宜なるかな、と思いました。

2013.11.21 / Category : 小噺,日常