カルビクッパの素300円

出かけようとすると雨が降り出す。
子供の頃を過ごしていた区画の事をなんとなく思い出す。
成年になるに近づくに連れて、街は閑散としていた。なんとなく少子化だとか言われていたが、子供がいないというわけでもなかった。
ただ、地元に産業が無かった。無かったというわけではないけれど、子供が実家暮らしのまま腰を落ち着けて仕事をするというイメージは全く無かった。
20歳も超えると水商売の店が目抜き通りに乱立したが、それでも企業は殆どなかった。個人商店やら、スーパーぐらいしかない。
車で30分ぐらい掛けて大きなところで働きに行く、というばかりだ。今では日本を代表するような企業もあることが分かるのだけれど、肉体労働、工場のようなところだけだった。
その区画で住んでいる自分も含め、目指すは都内の大会社を目指せというレールが惹かれていて、わけも分からず、何も知らされずなんとなくの勢いで突き進んでいた。
今では消耗品として人を扱う場面を多く見すぎてしまい、あの頃の考え方みたいなものはなくなっているだろう。
あの時の人生から何か振り返ることができないかとボンヤリとする。
思えば遠くへ来たもんだ。

米の硬さを未だに均一にできない。
ちょっと柔らかい飯に茶漬けみたいな素を振り掛けて食う。
狭い部屋に傷んだような海鮮の臭いが溢れる。

Destiny2はようやく930まで上げることができた。
チャレンジは延々と地獄のようなノルマになり、何が強い武器なのかもネットの記事で調べないと分からない。
このゲームほど過去のブログの内容が役に立たなくなるものは無いだろう。
どんどんアップデートされ、最適化がわからなくなっていく。

2019.10.27 / Category : 小噺