notion alternative島を巡ってきたよー

(日記部分)
Fox Stevensonの声がどうにもPet shop boysのニール・テナントのポップさを彷彿とさせることに気がついた。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=J-LG9KVcc9E[/youtube]

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=yyDWEN-kNII[/youtube]


以下、Notion alternativeと紹介されてるものとか、そういう系統について実際に触って見たレビュー

Wiki.js
真ん中のペインに目次が鎮座するのは個人的に嫌いだけど、インストールしたらすぐに使えるところが最高。
具体的にはDocker-composeも非常に分かりやすくて、どこをいじるべきなのかも明快だし、使い初めてから即座に設定も使える所が素晴らしい。
wgetとか、ビルドとか本当に厄介としか思えないものを排除してキチンとアプリケーション内で成立させてる所は本当に素敵。
v3になるとpdfベタ貼りとかができるようになるらしいので、そういうのもとても助かる。
でもnotion alternativeではないっす。
もしnotionみたいにガンガンテーブルを書き換えたりできたら本当にヤバそうと思う。
ロートルからしたらこんなにジョリーグッドかつナイスなシステム組んだ人たちはマジで頭いいと思う。大学とか出てると思うしコンピューターサイエンスとかとっても勉強してる。

Focalboard
QNAPにgitを入れないと使えないタイプのコンテナ。sshでログインしてインストールする時点でちょっとだけ萎える。というのもSSHで作ったコンテナがGUIからではdocker downが使えないからだ。そういう意味で面倒くさい。
SSHで起動するタイプはNASを再起動した時にまたDockerで立ち上げる。
Notionクローンといろいろと紹介されているけど、機能がテーブルとパラグラフを書くぐらいしかできない。
左ペインを見ても、右ペインを見てもスッカスカで貧弱という印象が衝撃的だった。
何もできないじゃん、と。

それにとても処理が重い。CPU処理とかの負荷はかかっていないから多分内部的な所なのだと思う。何かしらでスニペットが働いているのか分からないけれど、クリックしてもキャンセルになってたりとかワンテンポ遅れて反応する。
そしてクローンと言われても、個人的に一番引っかかったのがnotionからエクスポートしたデータをすぐにインポートできないところ。インポートできるようなメニュー表示があったからクリックすると「別でモジュールを入れて変換して、それから・・・」とクッソ面倒な説明文のページに飛ばされた。
notionから移行する、というのはできないと思う。シート間のデータのやり取りもできるかも危うい。
こんな出来だったら、少人数であればNotionの無料版を使い倒した方がずっと良い。

Exment
QNAPにgitを入れないと使えないタイプのコンテナ。
これもDockerというかExcelの代わりだとか紹介されてたけど、そんなもんじゃない。
直感的ではないし、見たところどうやってテーブルを作るのかも意味不明だし、ページを作るのも訳が分からない設定ばかり。英語でいうと学習曲線が急すぎる、というDisり方を思い出した。なんだこれ意味分かんない、の婉曲表現。
テンプレートを作るのもわからんでもないけれど、ページの作り方を見ても説明を追って自分でページが作れるようになっていないし、wiki的なページを作ってとか、CMS的に記事を作成してだとか、そういうのでもない。
そもそもいじり始めてから方眼紙というかセルを見れてない。
実は「作ったデータベースを見積書に出力できる」的に自動的にファイル出力ができると思って、すごい簡単にできるんだと思ってたら全然簡単じゃない。そりゃ設計者本人からしたら簡単じゃないか、という出来だった。
notion alternativeではないっす。20年以上前のインターネット黎明期にできたCMSみたいなソフトっす。

NocoDB
これはかなりnotionに近い要素で、単に数字データしかないものをテーブルデータにしたい、というのならかなりいい感じ。
でも単にデータを並べ替えるぐらいの用途しかない。
RestAPIで基本は何かをするらしいけれど、詳細はよくわからない。

反応もよくFocalBoardみたいな挙動不審な反応はなかった。
ダッシュボードには自分たちの宣伝で煩すぎる。スターをつけろとか、フォローしろとか行儀が悪く、根底に治安の悪さがヒシヒシとにじみ出ている。

で、これが致命的な問題があって、「データ」を入力したのに消えたり現れたりする。
データ入力をしてたとおもったら入力されてなかったり、別のデータをいじってると消えてなかったのか、何故か残っていたりする。そういう意味では「想定外だ!!無理だ!!」みたいに警告メッセージがガンガン出るので色々と気合がねえぞ頑張れと思いつつ、本稼働では使えない、と思った。
あとはバグレポートがされていたけど、csvファイルのインポートで日付にゼロサプレスが入ってないとエラーを吐いて受け付けないという結構、クソ面倒なことになる。Excelもクソ仕様で保存したりデータを開いたりするとゼロサプレスを削るのだが、出力したデータが入力したデータとは別に書き換えられていることが多い。Excelだと「2022-01-01」と入力しても勝手に「2022/1/1」というデータに書き換えられてて、nocoDBで「2022/1/1」とか知らねえよ!!とお叱りを受ける。
これが五反田の夜なら結構な高級店のサービスとなるのだが、日中の下町なら血を見る喧嘩の原因となる。
結果として、データを保存する、読む、書き換えるという基本アクションがままならないので、すげえ期待してたけれども見送りという結果になった。

Appflowy
dockerの手前の段階でビルドしようとしたら、QNAPのシステム領域を散々荒らし回った上にキチンと動かないので心象が非常に悪い。久しぶりにトサカに来た。
Docker hubからデータを落としてとりあえず走らせても起動しないので、まだ完成してないという結論になった。

Tooljet
VBみたーい。ということで4秒で終了。合体とはいかなかった。
ローコードデータベースではないと思う。ライブラリがある程度出来てるような感じだけれど、xampp環境でフルスクラッチで開発しているのにかなり近い。
初日からユーザーが使い始めてどんどんアップデートしていく、というのは無理があると思う。これも学習曲線がきついカーブになってる。
notion alternativeではないっす。

nocobase
これはnocoDBと違って中国語圏のOSS。一応ローカライズが出来るようになっているけれど当然日本語は無い。そしてalpha版。
こちらもユーザーがnotionみたいに直接データベースのいじるみたいな感じではなくて、開発とユーザー部門を完全に分けている。なので設計がダメと判明したらどうやってリカバリーするんだろう、と工数計算をするふりして諦める。設計も運用が同じ人ではない、という前提なのでリアルタイムでdevopsみたいなノリではないと思う。
設計部門がタコで、フィードバックを聞くような解析能力がなかったらどうしようみたいなことを考えては行けない。そもそも最初から自分はパーフェクトと言ってる人たちと真に受けて付き合ってはいけない。だから俺たちはnotionみたいなものが使いたいと最初の時にベッドの上で誓いあったじゃないか、家具売り場の。
nocoDBはExcel感覚でどんどんフィールドとデータを変更していくほうが、データベースを開発する人間からしたら助かるそしてnotionが便利と感じるけれどこれは残念ながらそういう開発には向いてないと思った。
notion alternativeではないっす。

Motor admin
ダッシュボード作成名人、という印象。
とにかくSQLを直接いじってAPIを利用しつつ上手いこと成功しろ、という感じ。テーブルを作って、セルにうんたら数式を書いてみたいな世界とは全く違う。見た目はnotionぽいけど全然違う。
notion alternativeではないっす。

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現時点での結論、notionのオンプレミスバージョンを作ってくれえ!!!

2022.09.17 / Category : 小噺