いろいろな音楽を聴くうちに、昔のスタンスからはもう離れているのだと気づいた。今は、「本当に自分が聴きたい音楽」が、以前よりもはっきり分かる。その分、聴き方も少し素直になった。

かつて作る側にいた頃は、音楽そのものよりも、周囲の態度や空気を強く意識していた。自分の立ち位置をどう見せるか、何が売れているか、どこが源流か。そうした考えに引き寄せられ、身動きの取りづらい場所に立っていたのだと思う。

年を重ねるにつれ、考えることや担う役割は増え、一人で完結できることは確実に減った。その現実を前にすると、制作のためのツールを立ち上げる気持ちが、少しずつ遠のいているのも事実だ。

一方で、音楽を聴き続ける中で分かったこともある。流行そのものより、強い結束を持つ受け手の集団が前面に出る場所が、自分には合わないということだ。

そこでは、同調によって自分を保とうとする若さが、しばしば目につく。そうした距離感を意識しながら、中年として社会と関わる術を、ようやく身につけ始めたのかもしれない。下手ではあるが、かつてよりは現実的な歩き方だ。思い返せば、東方や艦これのコミュニティも、似た性質を帯びていた時期があった。

今は、どれほど魅力的なコンテンツや熱量があっても、人が密集する場所に長く身を置くと、息苦しさが先に立つ。手を伸ばしても、誰もいない。そのくらいの余白がある場所を、レジャーとしても、生活としても、必要とするようになった。そうして距離を取り直すことで、自分の世界は、まだ静かに組み直せるのだと感じている。


今年は、ハードなクラブミュージックの方が純粋に楽しかった。

中でも、Rebekkahのプレイは、個人的に引っかかっていた点をほぼ解消してくれた感覚がある。情緒の置き方や、持続する音の中に生まれるわずかなテンションの上下など。その揺らぎが、むしろ心地よかった。何か特定の楽曲を「再生している」という感覚が薄かったのも大きい。楽曲は本来ひとつの物語であり、ディスコのような場でない限り、DJの手を離れた瞬間に、ただのプレイリスト再生大会になってしまう危うさがあるからだ。

もちろん、その構造を理解したうえで、あえてコンセプトとしてプレイリスト性を前面に出すイベントもある。友人が行っていたそうした企画は、参加者側にも楽しみ方が開かれていて、納得感があった。

ただ、意図や文脈が曖昧なまま同じことをされると、そこには楽しさよりも不安感が残る。昔はリリースパーティーで初披露のはずの曲を、観客が当然のように歌っているのを何度も見てたが、どうしても違和感が拭えなかった。フロアの中央で、自分が文脈にいないという不安に殴られるからだ。

ハードテクノ自体は今では、シュランツなど細かなジャンルに分けて語られることが多いようだ。けれど、分類したところで、楽曲の当たり外れや組み合わせ次第で、体験は簡単に極上にもなるし、不幸になる。

そう考えると、DJが「良い」と感じた部分だけをすくい取るようなプレイで十分で、展開やビルドといった作為を削ぎ落としてしまえ、という感覚にも、今は理解が及ぶ。その意味では、楽曲制作の経験は、クラブという場では必須ではない。むしろ、別の種類の経験を積まなければ、その場を本当に楽しい時間に変える要素は生まれにくい。今年は、そう感じることが多かった。


仕事では、いまだにプロトタイプのような完成品を相手にしている。

ただ手を動かすのではなく、構成作家としての視点を求められているのだと、半ば覚悟を決めて日々を過ごしている。

素材そのものは、正直いびつだ。商売として成立させる部分は周囲に委ねられ、自分は「形になるかどうか分からないもの」を前に立たされている。それでも、どんなものでも売り物に変換できる技術が身につくのだと、そう設定しなければ、誰であっても途中で投げ出すだろう。

気づけば、自分ひとりの判断では成立しないところまで来ていた。ChatGPTのようなLLMを使ってチェック体制を組み、ディレクターに近い立場から助言をもらっている。テキストを投げるたびに返ってくるのは、「それは不要だ」という指摘だ。要点を一文で掴めていない。十年続けても、そこが決定的に弱い。これはもう、修行と呼ぶしかない。

初見で人を惹きつけ、触れた瞬間に恋に落ちさせるものを作れる人がいる。それは才能であり、作り手の本心がそのまま入っているから成立する。だが、そのやり方には再現性がない。だから、長くは続かない。

自分の場合、飽きやすさと記憶力の限界がはっきりしている。セクションが五つを超える文章は、それだけで処理能力を超えてしまうことが多い。力技でどうにかしてきたが、結局のところ、より優秀なシステムに思考や文章を預けなければ、安定して成立させることはできない。今は、そう認めるところまで来ている。


昔DJ off-beatが何かのクラブイベントで流した時から脳みそのどこかに刻まれた音源。

音の構成自体は昔だけど、それ自体とても素敵だ。なんせ、今聞いててもとても気持ちがいい。


ベストバイで触れた内容について、少し補足しておく。

Black FridayでAlldocubeのUltrapadを購入したが、初期不良に当たり、早々に返金対応をした。今年のAmazonは、注文の一方的なキャンセルなども含めて、全体的に挙動が不安定に感じられる。ただ、今回のタブレットについてはAmazon側の問題とは切り分けて考えた。製品自体にもどこか不安が残り、これ以上付き合う理由が見当たらなかったため、迷わず損切りして手放すことにした。

結果として、多少高くても安心して使えるGalaxy Tabを選び直した。箱を開けてから十分もかからず、やりたかったことはすべて完了した。その時点で、選択としては正解だったと感じている。

使い比べてみて改めて分かったのは、動画のリピート再生において、AndroidやiPadOSは決してシームレスではない、という点だ。スペックが高くなっても、違いとして現れるのはデコード速度が多少速くなる程度で、体験そのものが滑らかになるわけではない。さすがにMediaPad M5では性能不足が明らかだったが、Ultrapadであっても、8世代i5クラスのWindowsマシンにデコード速度で劣り、リピート再生も安定しない。AnTuTuのスコアを見たところで、最適化の指標にはならないと感じた。

そう考えると、Androidのエンターテインメント用途の仕様そのものを、無条件に信頼するのは難しい。
今回の買い替えは、その認識を確定させる結果になった。


今年は毎日AIを触っていたから、ひたすら「文脈」というのを意識していたような気がする。個人だと「価値観」というのがよく出てくる言葉なのだけど、これが複数人でやりとりする時に意識するようになった。自分も含めて、当たり前というのが色々な形があって、とくに願望


今年は、良くも悪くも大きく転換した一年だった。

環境が変わり、これまで積み上げてきた前提が通用しなくなった。ゲームのルールそのものが変わり、実質的に一からやり直すことになった、それが一番の変化だ。

それでも比較的平穏でいられたのは、世阿弥の『風姿花伝』を少しでも読んでいたからだと思う。年を重ねたところで、場によっては最年少の立場になる。そうなれば、過去の経験は役に立たない。その覚悟を持て、という話として受け取っていた。

自分の特性も、多少は活かせた。頭を使わずに続けられる単純作業、考える前に手を動かし、身体を先に走らせるやり方。それを積み重ねることで、部分的には前に進めた。

当然、限界もはっきりした。求められるのは、脳に汗をかいて絞り出す種類の仕事ばかりだ。正直なところ、ChatGPTがなければ、すでに破綻していたと思う。体当たりの根性論で何かを得る段階は、もう終わっている。

もう一つの課題は、働き方だ。ソロで完結する仕事には慣れきっているが、これからは総力戦で動けなければ先はない。その自覚だけは、はっきりしている。

最近は、指示プロンプトと向き合い続けている時間が長い。今の自分にとっては、それが次に進むための現実的な格闘になっている。

2025.12.30 / Category : 小噺

タイ旅行2025

行ってきた。Youtubeで徹底的に調べてから延々とショッピングモールに行くような旅程だった。やりたいことは「今のタイのローカルを感じる」。できる限り涼しい室内で済ませられるもの。なのでスーパーとショッピングモールめぐりになった。以下感想。

中国人があんまりいなかった。日本をキャンセルしてタイに来るかと思ってたが全然そんな事はなく、ヨーロッパ系やらアラブ系が多かった。

昼間は観光に繰り出しても人ではそんなに無いが、地元の人が19時以降に街に繰り出す。その混雑は読めてないと夜に疲れるパターンが多い。下手したら渋谷・新宿ぐらいの混雑。タクシーの夕方渋滞も疲れるけれど電車も混雑で疲れる。そのため、ホテルで酒を飲むぐらいのつもりでいた方が良いかもしれない。

気温。日中30度。乾季のため雨は一度も降らずとても快適。ただし少し蒸すぐらい。日差しは強いので日焼け止めと帽子、虫除けスプレーは必須。コンビニでタオルやら冷たい水をこまめに買うぐらいでは無かった。夕方になると途端に蚊が湧いてくるので注意。

ナイトライフ。家族で旅行したのでナナやらソイカウボーイみたいなところは行かず。オカマさんはいなかったが極稀にアレン様みたいなサイボーグの方が複数体いたので、それを遠くから崇めていたぐらいだった。

水。基本、歯磨きなどはホテルの無料提供分で間に合った。今回の旅行ではタイティーやらフルーツジュースを積極的に行こう、というノリだったので後半は飽きて水が良かったという感じになってしまった。無糖のお茶はあったけれども台湾の茶裏王とかあって怯んでしまった。セブンイレブンで10バーツの水があるだけで全然違う。1Lの常温水よりも小さい冷えた水の方が重要。

氷。ホテルのサービスの氷とレストラン、新しいショッピングモールのフードコートのものは摂取したが、全く問題なかった。あとはチャトラムーのものは信じてみたが問題なし。屋台のメシは同行者の健康なども考えて、基本行かなかったため、分からない。変に慢心して冒険しなければ大丈夫だと思う。

酒。ハイボールとか気の利いたものは無いのでウイスキーを買って飲むぐらい。あとはずっとビールしかない国と思った方が良い。家族は強い酒の選択肢がなくて嘆いていた。Changのcold brewは一番搾りよりも更に雑味が少ない感じで美味かった。

ジュース。知らない間にEstというブランドがあった。コーラとか青いサイダーとか面白いものがあった。コーラは飲んだけれど、普通のペプシ系だったと記憶。国や文化圏で味覚の好みが左右されていない味だった。ただし砂糖はかなり多め。

ナイトマーケット。行ってみたけれど正直なところあんまり、ハシゴする意味は無い。売ってるものが同じなので、ホテルの近所でひとつでも行けば十分だと思った。

大麻。店は色々とあるけれど、どれが大麻なのか匂いがわからなかった。店の前を歩いてたら幻覚でも見るかと思ってたが、そんなことは無かった。上手な説明はできないけれどドリアンみたいな甘い匂いでロウソクみたいな匂いが鼻に突き刺すような瞬間が有った。もしかして、ソレなのかもしれない。

ドリアン。全体的に米とドリアンの匂いが生活全般に馴染んでいる印象だ。食品系はだいたいドリアンの匂いが染み付いたりするし、お茶とかも全般的にタイ米の香ばしい感じが必ず入っている。食わなかったが、最近は日本でも美味しいものが入ってきているのでそこまで熱心でなくても良い。

タイティー。チャトラムーの30%はだいたい午後の紅茶のミルクティーに近い甘さ。

靴。地面がボコボコにもほどがあるのでクッション材がたくさん入ってる、黒系のスニーカーがあると良い。白系だと砂埃で汚くなる。

屋台。見て回るけれど行かなかった。ローカルの飯屋も家族とともに具合が悪くなったらどうしようということで回避。

セントラルパーク

https://www.youtube.com/watch?v=AtD-JBFov8Q

行ったのが2025-12で、かなり閑散としていた。広々とゆったりした感じだけどなんだか寒々しい印象。場所は良いはずなのに微妙すぎた。屋上庭園は昼と夜で印象が違う。夜は混むので、庭園の夜景を見るのはそこそこ時間に余裕を見ておいたほうが良い。最上階のレストランモールはタイ旅行とかも無いので、タイ滞在の日本人向けの高級レストランみたいなラインナップで、食指が動かず。

デュシタニホテル

ここは今回の旅行の最も残念ポイント。30年前の姿を知ってるけれど、全体的にクソ狭くて、ラグジュアリー感が無かった。昔はセントラルパークの敷地も含めてホテルだったので都心かつクソデカ高級ホテルだったけれどホテル自体、細長のビジネスホテルみたいな感じになっててハリボテすぎた。

チャトチャックウイークエンドマーケット

YouTubeで紹介してる人はかなり抜粋しているなと思った。基本、お土産用の大量生産品を売ってる店が死ぬほどあって、そこからオリジナルものを探すような感じになる。この大量生産品の物量は凄いので、同じモノばかりのために迷宮になっていると思った。ムエタイのTシャツとかRUMBKKとかそういうのが記憶と位置感覚を乱していく。10時ぐらいに行ったが、店も全然開いてないので午後ぐらいに行くのが良い。今回行った時は端の方のアートとか売ってる所が良かったけれど、かなり小さいし、初回から探し物とかできる訳無いと感じてしまった。あとは古着系の所はホコリが凄いので喘息持ちは気をつけること。思ったより通気が良くない。

ヘルスランド アソーク店

名前が物騒だが、タイ古式マッサージの店。高級スパなので普通にいい感じだった。店員が大体オダウエダの2種類に分けることが出来て、だいたいはウエダが7割を占めていた。強さも申し分なく、当日中に筋肉痛が起きたぐらい体の疲れをしっかりもみほぐしていた。

タイでマッサージというと死亡事故があったというが、そもそも今まで首を鳴らす系統の施術を受けたことがないし、ここでもそういうのは一切やってなく、ひたすら時間を掛けての筋肉ストレッチだったで心配要素はないと思う。

ターミナル21

解説動画が死ぬほどあるけれど、ハードルが高すぎて評判と比べて良くない場所だった。フードコートは価格なり、という言葉で十分。ファッションの店とかは十分に良い感じだったが、そんなに良いものが揃っているか?というと結構疑問が出てた感じがある。市場を見てからここに来ると、市場に流通しているものがそんなに無いので、目新しい感じになる。

あと、良かったところはイサーン料理レストランの「Have a Zeed」がとても美味かったというポイントだ。今の円安だとかなり高額になるが、それでも何食っても美味いというのが高評価。サボイレストランも有名だが美味しいものは食べられるだろう。

プラチナムファッションモール

おんなじものを色々な店で売っている迷宮。いわゆる値下げやら何かで交渉するのが楽しいならいい場所だが、MBKと同じで何かほしいものを見つけたらひたすら安い所を探すような感じになる。バリエーションはそんなにない。

センス的に良いものがあるかと言われるとAmazonで売ってそうなものばかりなので、センス的に掘り出しものがある、というのはない。チャトチャックやMBKには地元アパレルの店があったりするので、そういう現地ならではのモノを探すなら良いけれど、Amazonよりも安く買えることを重視しているなら良いかもしれない。

セントラルワールド

ド安定の高級ショッピングモール。高いけど満足度が高い。だいたいの観光で気になるものが揃っているという印象。向かいのBigCでお土産を買ったり、やりたいことがだいたいここで整うような感じだった。隣りにあるサイアムパラゴンとハシゴすれば大体、買い物の用事は済ませることができる。

外に併設してるマーケットでは時期的なアレか毎晩開催してて、飽きないようになっていた。食べる場所がクソ狭く、食べるという予定は入れられず。

BigC ラチャダムリ店

セントラルワールドの向かいのスーパー。大体のお土産もここで変えるし別に郊外のBigC Extraにまで足を伸ばす事はないほど十分だと思った。お土産が死ぬほどあるけれど、画一的ではあるため基本ローカル向けの人のものばかりを見ていた。トムヤムの素(湿り気のある練り製品?)みたいなものがビニール袋に充填されていた奴があったけれど、日本に持ち込めないため諦めた。

基本、Topsとかで買えるものもあるため特にローカル色があるわけでない。そのためある程度わかりやすさで行くなら全然良いと思う場所だ。

アイコンサイアム

ここは個人的に、一番好きだった。建物自体が周遊してても楽しいのだが、船から乗り付けられるというのが観光的にも楽しかった。朝にワットアルンを見て回ってから昼飯を食べるという予定にしていたが大正解。

値段は完全に観光客価格なのだけど、見て回れるし、タイのローカルブランドのアンテナショップがあったり、全体的な体験として非常に優れてて満足度が高かった。遠いけれど行ってて損は無い。ただし、高島屋のエリアが完全にお通夜モードだった。

エンポリアム

ここは日本人的には行かなくていい場所だった。完全にイオンモール過ぎて、タイに来てまでこんな店見たくない、という感じだった。ローカル的に何かあるわけでも無いし、ハイブランドのお店もインテリアが凄いのは他にあるし、こんな所に来る?みたいな感想だった。おそらくは天井が低いから開放感がなく、吹き抜けがあってもそんなに良い眺望ではなかったというのが一番の理由だ。地元で生活するなら便利なのだろうけれど、観光客が何か買うみたいな事はあんまり無い。

EMSPHERE

思った以上に良かったという場所。ブランドは高すぎて買う必要もないけれど、内装がとかく楽しいので目の保養で歩き回るにはとても良かった。フロアの高い場所にikeaがあるとか、コンセプト的に面白く、駐車場は併設されていたりと思ったよりも楽しい。しかし階数が訳わからないので迷い続けてしまった。

MBKセンター

屋内蚤の市。地元の人もあんまり来ていないような感じがする。ニセモノを買うのを楽しむとは思うけれど、思ったよりも時計店はあっても、ニセモノをズラッと並べて何かをやっているような、そういうアウトロー丸出しな感じではなかった。Tシャツも怪しいものを買ったけれど、チャトチャック市場で売ってるものがここでも売ってるというような有り様なので、後半は死んだ目で店を回っていた。

あとは地下アイドルの子もライブをやっていたので、そういう意味ではなかなかカオス感がある。良かった店としては3階にいくつかローカルアパレルのお店があったこと。観光地価格だけど、質やデザインも良かった。Tシャツに5000円も出せなかった。すぐ隣にて1000円ぐらいで売ってるのを見てると、どうにもそこでないと駄目な要素というのを自分では見いだせなかった。

サイアムパラゴン

セントラルワールドの隣。フードコートで安くて名所を一気に押さえるならこっちが良かった。チャトラムー、ピンクのカオマンガイ、ティップサマイがあるし、他にも色々とある。利便性とかを考えるとアイコンサイアムよりもこっちが上だ。

天井が高いショッピングモールを見ていると再開発も悪くないと思ってしまった。店自体が大きいと混んでても日本よりは不快ではないこともある。

ルンピニー公園

朝の散歩にちょうどよかった。10時ぐらいだと暑くなり人は少ないので、6時ぐらいだと仕事前にジムでフィットネスをするぐらいの気持ちで運動している人が多いのだと思う。

また、夜のクリスマスイルミネーションもかなり良かった。

平日でこんなレベルの人が集まる。スリの危険もあるかと思うが残念な事に日頃の格好がバンコクのローカルの人とそんなに変わらないので目立つ要素もなく、仕事帰りのおっさんが繁華街にやってきたぐらいの空気感だったから全く問題がなかった。観光客らしい格好をしなければ全然問題ない。

こんなにさんざん回って買ったもの。BigCでめし。MBKでTシャツ、Coppenのハンドクリーム。治安の悪いものばかりを買ってひどく散財するかと覚悟していたが、スムーズ過ぎて肩透かしを食らった。まだ行ってない所が多いので、また近いうちに行く。

2025.12.27 / Category : 小噺

ベストバイ2025

(クソ長自分語りをここに書く作法。距離感がおかしい、勘違いした口の聞き方だとポイント高し。食べログを参考にすること)

ということで良かったもの。


Ahamoの回線。

(タイトルの下ごとにublockで消されるだけのアフェリエイトURLを貼る)

今年3回も海外に行っててローミングサービスの手続きとかに追われず済んで大変満足した。あとは、出先で仕事をすることが多くメールとかpdfのダウンロードとかで10GBぐらい使ったけど平気だったのも良い。来年は機種変しても、回線はこのままで行きたい。

Ugreenの100w充電器。

2ヶ月近く出先で仕事をしていたけれど、ノートPCとスマホを高速充電する時に必須だった。これがあると全然違った。仕事でタブレットは使わないので2ポートに絞ったのも功を奏した。

ガジェットポーチ(ハードタイプ)

無印良品のメッシュタイプのポーチに充電器やらUSBケーブルをバッグに入れてたが、カバンの中で暴れてて変形し、取り出しがしづらかった。ハードケースみたいな硬いタイプにした所スッキリ度が上がって精神的に気持ちよくなった。薄型の奴がほしいけれど、ちょうど良いサイズ感のものが見つからないので不満点があるが、ケースの方向性だけでも決めておくとだいぶ良い。

イチョウ葉エキス

頭痛が少なくなった気がする。睡眠不足になると頭の具合が併発して悪くなるため、精神的に辛くなっていたのだが、それとは別に体調が悪くても頭痛は併発しないということだけでも全然違った。

ニベアやらセタフィルなどのボディクリーム

足が乾燥しがちだったが、風呂上がりに真っ白になるぐらい塗り込むと夕方以降の痒みがなくなっているので大変重宝している。それでも乾燥する時がある。

ニベアの日焼け止め

今年はスキンケアというよりも痛み止めみたいな用途で使っていたが、無事に痛みもなく夏を乗り越えられた。女性向けのものが多く、男女兼用で気軽に使えるものということで結局ニベアになることが多かった。北條元治氏の動画で機能よりも使い心地で安いもので使い続けられるもの選べば良いみたいな所も後押ししてくれた。

16GBのミニPC

メモリの値上げ前の直前タイミングで買えた。小型サーバーとして利用しているがとてもいい感じだ。Proxmoxはdockerのパフォーマンスが挙げられる機材なのかは研究調査が必要。

Pulsar GamingのPCMK HE TKL

キーボードについては正直これ以降、探索する気持ちがなくなった。キーの重さやらが色々とある中でこれが一番だったからだ。これを買ってからKBDFansなど巡回しなくなった。

アミノバイタルのゼリー

これを飲んでから寝るだけでも筋肉痛が大分緩和される。歩いたり疲れが取れない時はこまめに取るとある程度の深刻なダメージにまで蓄積しない感じになれる。

スパイスカレーのスパイス類

コリアンダーとカルダモンがあればだいたい成立する、というのがとても良い。辛いのと匂いが強いのが別だと自分の好みも調べやすい。

旅行用のシリコンサンダル

KERで紹介されていたけれど、実際にこれは良かった。風呂場とか足が濡れる所も平気で立ち入れるのでとても精神的に良い。旅行のマストアイテム。

Chatgptのプラスアカウント

毎日使っている。特にコミュニケーションで連絡する文章の推敲では徹底的にツッコミを入れまくってもらっている。言葉足らずはお互い様という不文律はあるけれど、自分で何が足りないのか認知できないので、そこの至らぬ点を徹底的に列挙してもらっている。

ヒマワリの種

いわゆる梅の天神みたいに、殻を割って食べるおやつ。ピーナッツよりもあっさりした味わいなので、ハナマサなどにむき身のものがあったら食べる。種つきのものは掃除が大変になるのであまり買わない。

ダクロン(中綿)のふとん

ポリエステルの掛け布団だが、下手にダックやらグースなどの布団よりも軽くて良かった。ただし買ったやつは軽さ重視したために薄めのものだったので毛布やらなんやらで重ねないとどうにも寒い。

K&M 18953 キーボードスタンド テーブルタイプ

こちらは楽器用のスタンド。Xタイプのスタンドを今まで使っていたけど、色々とグラグラしたり、足元を掃除しづらいなど不満が多かったのが一発で解決してとてもよかった。

Soyjoyブルーベリー味

朝食やらおやつのカロリー摂取にて活用した。血糖の上げ方はキャンディ類で調整するという形にすると朝の体調コントロールが大分楽になった。

Merrellのジャングルモック

足の甲で靴を履くというのがこんなに快適だったと思わなかった。デザインとしては良くないけれど、利便性がとてもすぐれていたので、長距離歩く時はこれを使う。内側がボロボロになったら交換時期になる。


悪かったもの。

Alldocubeのタブレット。

買ったもののamazonから一方的にキャンセルされたり、初期不良に当たってやりたいことが全然出来なかったので即座に返品した。なんというか有名メーカー製の安いモデルが正義なんだなと思った。機能優先で中華padを買っても大体不満になって使わなくなる。

イドラリアクリーム。

サンタ・マリア・ノヴェッラでスキンケアをすれば良いのかと思ったら全然そうでも無かった相性が判明。大事に使うことにした。ニベアのメンズバーム(瓶)のほうが良い。

ニベアメン クリーム(缶)

ニベアでもこれは外れだった。くさい。 ユルユルしすぎてすぐに汗で落ちるなどニベアの良さが全く無い。ニベアメンの傾向として悪い匂いしかないのでかなり抵抗感がある。匂いのセンスが全体的に良くないので使っててテンションが下がるため、これがド外れだった。

ジョーマローンのシルバーバーチ&ラベンダー

爽やかなんだけど軽過ぎて、昼前には全部匂いが飛んでる。メシの前後に追加のプッシュをするかと考えてると周りの迷惑になるので付け所が上手にコントロールできない。爽やかなのがいつまでも残ってる方が良いなあと思った。

WDのUltraStarのHDD。

RMAに出して交換してもらったけど、起動電圧周りが怪しくてPCの起動タイミングで適切に立ち上がらない不具合を抱えてしまってるのが持病なのか傾向があるっぽい。これなら低いグレードを買えばと思ったがHDDが値上がりして20TBとか買えずじまいになっている。

QNAPのNAS

何をやるにも微妙。SMB以外のことをやろうとすると途端に使いづらい。

柔軟剤Iroka

温水で洗濯するとこの柔軟剤が変質するのか、酸化した石油製品みたいな匂いがするので使うのは即座に止めた。これだったらまだレノアのほうがマシだ。

遠近両用メガネ

レンズが完全に気に入らない。メガネの位置・大きさがレンズとマッチせず常に近くを見るほうがメイン視界になっていて辛い。病院にも行ってきたが「目は病気とかではないですね」という回答。補正して1.5にしているけれど、いつも1.0ぐらいなので感覚が掴みきれていない。

平たいケーブルのイヤホン類

会議用にオーディオテクニカやソニーのイヤホンを買ったけれど、収納する時に捻じれがあると途端にスッキリ収納できないためにストレスが溜まった。

旅行用携帯ウォシュレット

ボトルを握ってシャワーを出すタイプなのだけど、結局出先でアドレナリンが出るためかクソをあまりしないという傾向があるため、無駄になってしまうことが分かった。

旅行用洗濯バッグ

中に服と洗剤を入れて洗うタイプ代物だけど、洗面所のないホテルなら意味はあるもののバックパッカー宿みたいな所にはもう泊まりたくないという気持ちで毎日を過ごしているので、持ってても意味なかった。買ったのは重くて畳めないビニールバッグだったので使い勝手も悪かった。

アシックスのスニーカー

履きやすさと引き換えに寿命を削る傾向があるブランドだが、半年で中敷きがえぐれて使い物にならなくなったので、もう良いかと思ってしまった。

2025.12.27 / Category : 小噺

カルダモン

この動画を見てからカレーを作ったら、思った以上に簡単にカレーができてしまったのでテンションが上がった。別の日に分量を調整してみたら簡単にスープカレーができてしまいビビった。下手したら和食以上、簡単にカレーができる。味噌汁感覚でできる料理だ。

油分が少ないさっぱりしたカレーが作れるという点も評価高い。スパイスも適当なモモ肉を炒めてれば最低限の油は全体に回せるし、カオゲーン(ぶっかけ飯)みたいなものだったら10分ぐらいで作れる。今年のベストな出来事に入るかもしれない。あとはあんまり旨味調味料とかダシを考えなくても良いのは発見だった。


仕事で大きな展示会に振り回されている。疲労の緩和ケアをまとめる。

・帰ったらまず風呂に入る
・アミノバイタルのゼリータイプを飲む
・睡眠時間を最大限確保

結局は疲労回復のためにどれだけ睡眠をしっかりできるか、に掛かっている感がある。メシを捨てて寝る方も場合によっては回復できる可能性がある。あとは思ったよりもイチョウ葉エキスが役に立っている気がする。頭痛に伴う頭が回らない感覚が減る。あとはドリエルは12時間ぐらい寝ないと効果が取れない体質と分かってからは病気で寝込む時以外はやめるようにした。


なんてことないネットショッピングが苦痛になってきた。理由は単純で、得体のしれないもので溢れかえっているからだ。

例えば通勤用のバッグ。正直な所、ブランド品でないと縫製品質が不明なので買うことができない。少し前なら中国系のサイトを漁る人がいて動画にもなったがそういうのもなくなって、使ってもない人によるブログやら、動画で溢れかえっている状態から買うための情報というのが取得できない状態になっている。そういう意味ではブランド品をzozoで買ったりするのが無難という事が多くなっている。


試しに買ったN95のミニPCにproxmoxを入れて勉強やり始めた。

Esxiをかつては使っていたが、ハイパーバイザー系はどうしてもモンスターマシン以外だと使ってられないレベルだったので、VMplayerでこまめに環境を作っては壊しての繰り返しで色々と使っていた。とりあえずズギャっとミニPCへAdguardDNSをブチ込んでみたところ、家でしか使わないiPadにて、広告周りがナイスな感じで控えていただけているので、だいぶ気持ちの良いQoLへと変貌していってくれている。ただし、NASのsmbに対してもファイルやディレクトリとかで弾いてる可能性があって、まともに動かないときがある。iPadとの組み合わせはかなり鬼門になっている。


違和感をメモする。

都内なのに自宅の徒歩圏内にはスタバがない。

隣駅とか自転車に乗って遠出までしたらあるけれど、そういうのがない。ユニクロもない。そういうのだから家賃が安いのかもしれない。だけど、新しい店というのがやたら意識が高そうな浮ついた感じの店だとかしか無い。もっと手頃な若い店みたいなのがあんまりないし、妙な感じなのだ。吉野家も無い。東京の西だと家賃が安いのに色々店があるけれど、下町の方だと殺風景な雰囲気のところが多い。


近所のうどん屋で昼飯。

しっかりとした讃岐うどんなのでアレコレと言うような隙間がなくて良い。ひやあつを頼む。うまい。ひやひやもあるが冬になってからは温かいうどんを食うのが良い。


友人の女の子にムアンスリンを進める外道を行う。

彼女はお笑いが好きとはいえ、90年代の男子校みたいなノリを50手前の中年が推薦しているのもさすがにどうかと思ったりもしている。


Amazonのブラックフライデーで勝手にキャンセルされたため交渉する。

きちんとクレームを言って、再注文で当時のセール価格で買えるようにした。事故で間違った価格とか、自分でキャンセルしたならフォローしようがないが明け方、勝手にやったというのがポイントだったのでしっかりクレームをつけて適切な商取引を遂行する。


スマホ買い替えたい病発動とバッテリー長持ち機能のミス。

3年使って、バッテリーもヘタれているのにバッテリー保護による85%までしか充電しないモードをやった所、不満感がすごかったため1ヶ月で諦めた。ちょっと使うだけで67%とか、今までだったら結構警戒するような残量が当たり前になるのが精神的に良くなかったのだ。

バッテリーも一緒に買わないとやってられねえ、という不満につながって結局「もうそろそろ機種変するようなものだし、しっかり使いつぶすまでやっていこう」という気持ちに切り替わって、保護機能を取っ払ってしまった。今はかなり精神的な安寧が訪れてきていい感じだ。

ただし、現在機種変しようにもいい感じのスマホが無いのでGalaxy Sぐらいしかない。iPhoneは死んだ祖先に倣って買わないことにしている。

2025.12.02 / Category : 小噺

変化

最近は集中したい時にイヤホンで遮断するようにしている。コミュニケーションで収入を得る仕事だから聞き耳を立てて、すぐに仕事に遅れないようにするというのも心掛けていたが、現在は完全に手を止めてはいけない状況になっている。なので、周りが上手に行きつつ自分ののバランスを取るために始めている。

DJmixについては、focus musicとかあるが全然駄目で、あまり集中できない。これは個人の本能みたいなものなので好みなどがあるようだ。今のところは目が冷めている時だとAfro latin houseの系統の音楽が心地良い。邪魔せずに体を心地よく動かす雰囲気があるので、あまり深い所に精神を追い込まなくても住むのが助かる。

この辺りは思春期からのディスコミュージックの洗礼を受けたせいで、メロディとか歌詞よりも音色と雰囲気の方に囚われている。今のあまりにも複雑すぎる音楽だと精密機器を楽しむみたいな人間離れをしている部分を鑑賞してて楽しいけれど、じゃあ現実の自分の世界に置き場所は無い。なのでどうしても理論とかよりも感情に持っていかれがちだ。


久しぶりにカードの限度額にぶつかった。

年末旅行の支払いのせいなのだが、今じゃないと駄目理由があるからもっと早くにやっておきたかった。多分色々と断られて出来なかった事もある。しっかりと楽しむ、楽しませるを51%、49%の割合で実現できるようにする。

数年ぶりにやらかした、と思ったが貯金ができるようになってからはショックがかなり減った。貯金もなくて、食うのすらできなかった時は、働いてるのに何も状況が変わらないことがとにかく不満だった。すごい人達に囲まれていて、努力しているのを見ているだけに自分の中にある焦燥感と嫉妬を見ないようにしていた。あの時代に戻りたいかと言われたら、分からない。気分が良ければ戻りたいと言うし戻りたくないという気持ちの日もある。


最近は色々な具合がよくなったのか、風呂に入るのが苦痛ではなくなった。

不衛生なままで寝るのが精神的に思った以上に良くないというのが理解出来た。仕事が終わると怠け癖でどうでも良いという気持ちになることが多かったが、それよりも仕事が終わっても気分が転換できずに引きずるというのがデメリットとしてあった。なので、強制的に風呂へ入る習慣にしたところかなり改善した。

あとは平日の朝は、起きてから絶対にPCを立ち上げないという習慣をやってからはだいぶ楽になった。PCで何かやれるという気持ちと必要のない事に追い立てられて、時間を溶かすのを朝からやっていたので、そういうのから解放されてからは生活が変わった。朝、シャワーを浴びて、風呂上がりになんとなく窓から雲を見るというのをするだけでも全然違う。テレビをつけるときもあるが、自分の関係にも、世間と何も繋がりがない話ばかりが流れていると嫌な気持ちになる。FOMOではないが、あれは良くない。

だまって空の様子だけを映してる天気予報だけがあれば良いのだが、どうしてもビジネスのために若い女性が色々と身の上をたどたどししくしゃべっているものしかない。そういうのを見ないようにテレビを消して、遠くの換気扇の音を聞きながら空を見ているという時間ができる。

昔だと、夜明け前の暗い時間にNHKラジオで今日のこよみとニュース、天気予報だけを流すのを車を走らせながら聞くのが好きだった。行ったことの無い地方では正月のしめ縄づくりが昨日から始まっただとか、沖縄地方の高潮警報という単語を聞いて仕事場に行くのが、良かった。音楽もなく、ただ1日が淡々と始まっていく。自分の暮らしに入り込んでこない。

そういうのが少しずつ取り戻せた感じがある。


AIで出来そうで出来ないこととしてはストーリーを作ることなのかもしれない。

思ったよりで有料のAIスケベ動画を配信してるチャンネルがたくさんあって、女優に金が払えなくなったからスタジオを畳んでるとか言うforumが騒ぎ出してるのを見て時代の移り変わりみたいなのを感じている。


ThannとHarnn。似てるから都内の店をハシゴして行ってみた。

Thannはタイブランドだと宣伝しているフシがあるけれど、白人女性をモデルとして使ってて、あんまり土地とか文化とか、そういうのがないから逆にヨーロッパのオーガニック云々な感じに見えてしまった。柚子の香りのモノがなかなか良かったけれど、spark joyが無かったので冷やかして終わるにとどまってしまった。

Harnnについては結構ビジュアルは完全にマットかつエキゾチックな佇まいなので、良いなあと思った。接客も最高級だったので凄い気分が良くなる。ただし香りは完全に女性向けなので、男性向けがビシっと決まるような香りが無い。無印良品と組み合わせたら雰囲気が華やぐようなテクスチャだ。なんというかライフスタイルの価値がグッと上がるので、ロクシタンが好きならこっちも気に入るだろうし、更に上のクラスだと思った。


2025.11.17 / Category : 小噺

スコミ

見放題chデラックスの視聴については色々と勉強していて、今はカメラワークばかり見ている。というのもAI画像生成のせいで、swot分析みたいな分け方で上手と好き好みを見ているような時間が長い。

テーマがあったりするとカメラの向きもだいぶ違っていたり、カメラの上手みたいなものも分かる。一方で明確に手癖みたいなものもあるというのも分かって、それが好みに合うかどうかというのも学びで出てくる。

マイナーすぎるような構図だとAIでも生成出来ないようなこともあるけれど、これは単に独特すぎて学習できていないんじゃないかみたいな事も分かってくる。イラストリアスのcheckpointによるんだろうと思うが、モデルごとに画角とかできることが違うからあんまり真面目に厳選してても良くなさそうだ。


ニンジャガ4がとうとう出た。

出たら買うと決めていたのでプレイもしてみたが、こんなんだっけ?という感想が出てきている。もしかして、と思ってXbox360のコントローラーを引っ張り出してみたところ、完全に動きが理解できるようになった。Vader4Proは良いコントローラーだけど、体に染み付いたものについては完全に360のほうだった。初代のコントローラーだともっとうまくできるのかと思ってHyperkinのコントローラーを買ってみたが逆に駄目だった。20年ぐらい前の体の記憶はさすがに流用できないようだ。

ただし加齢なのか、ゲームをしてなかったブランクなのか分からないけれどNormalでコテンパンになった。3で完全にハヤブサの行動を封締めたりしてプレイヤーのUXを損なわせる伝統が出来てしまったので、そこの流れで新プレイヤーとなるヤクモが出てきたのでそこは愛してやれよと思った。1が出てきたときは既にある程度動けて、トリッキーな事ができる流れだったがラストチャプターで多分全開放みたいな感じだから、なんとも1周目のテンション感が上がらない感じだ。

マップとかは完全にベヨネッタとかのアレだ。DMCよりベヨネッタの方が近い。チルなギターサウンドだったり、一本道にならないような感じだったり、色彩感覚は完全にそっちで、開発チームのあのゲームが楽しいと感じる人なら間違いなく楽しめる作品になっている。


DarkShireが完全に趣味の世界だが行きたいなと思った。見ているだけだが雰囲気的には最高だ。でも多分、実際に行ったとしても人混みで具合悪くなってゲロ吐いて倒れそう。

舞台が豪華すぎるからか雰囲気が一気に引き締まっててTシャツの人が完全に何かの怪異に巻き込まれたような雰囲気が出てるのも良い。多分、映画とかだと何かしらの攻撃一発でまとめて全滅になる人達にも見える。映画Nopeのようなアレだ。


2025.11.01 / Category : 小噺

音楽の記憶

近ごろは、音楽機材をほとんど見なくなった。10年ぐらい前から探すときに「高い順」に並べて眺めるあの習慣は、どうにも良くない気がしている。

20年前ぐらいに振り返れば、機材の価格差はどれも似たり寄ったりで、二か月ほど我慢して三万円のものを買ってみても、「まあ、こんなものか」としか思えなかった。手に入れた瞬間の満足や達成感は確かにある。だがその熱はすぐに冷め、残るものは少なかった。結局、お金をためても見返りは薄い。そんな思いが続いた。

それを変えたのは、10年前に初代のFireface UFXを新品で手に入れたときだった。手元に収まったときの感触は、長く探していたものがようやく落ち着く場所を見つけたようで、妙に納得がいった。そこから、「少し時間をかけても、本当に納得できるものを選んだほうがいい」と思うようになった。以来、価格の問題よりも、自分の中にある欲求や不満を研ぎ澄ませなければ、良い機材には巡り会えないと感じている。最後に買ったのはADAM A7Xも、その感覚だ。もっとも、この習慣で良かったことといえば、「高いから無闇に欲しくならない」くらいのことかもしれない。

中古もいくつか手にしたが、どれも結局はコレクション欲を満たすにとどまった。音を作ることや練り上げることには、なかなかつながらなかった。RolandのJV2080も、波形やモジュレーターを徹底的にいじれば良い音が出ると分かっていたのに、最後までそこへ踏み込むことはできなかった。分かっていながら手を伸ばさなかった――その余白だけが今も残っている。


久しぶりに都内でDTM機材を見てみようと思い立ち、足を運んでみた。ところが、2025年の秋葉原にはもう、その売り場がほとんどなかった。

少なくとも池部楽器やヨドバシには、探していたものは見当たらなかった。ネットで見かけた情報も、実際に取材を経たものではないらしく、実情とは大きくずれていた。リボレ秋葉原にDTM機材がある、という記事を見かけたが、実際には良いギターを扱う店であって、初心者がDTM機材を求めて訪れれば戸惑うだけだろう。検索結果は決して嘘ではないのに、リアルタイム性という観点からは、もはや頼りにならない。御茶ノ水まで足を伸ばしてみても、DJやVJの機材は影も形もなかった。

半ば妄想かもしれないが、「このあたりには音楽の需要は薄いのだろうか」と思わせる空気を感じることがある。街を歩けば、古い東京の時間がそこだけ切り離されたように、奇妙な光景に出会うこともある。時代の移ろいがゆっくりすぎるように思えてしまうのだ。

思えば昔は、中古のDTM機材を探して秋葉原の店を巡り歩いたものだった。その記憶を思い返すと、今はもう実機に触れられる場がほとんどなくなったのだと実感する。自然と今でも機材屋が充実している渋谷へ足を向けざるを得ないのだろう。

配信機材も、コロナ禍の頃のように「仕事のため」というよりは、ゲーム配信に寄った形で残っているにすぎない。音楽や創作の場に人が集まることは、少しずつ薄れているのかもしれない。


昔、DJイベントのためにTraktor2か3を買っていたはずだが、NIのサイトに製品登録されていない。メールにも買った履歴がないのでよく分からない事になっている。Seratoならしっかりと覚えているのだけど、Traktorだけ分からないことになっている。

あるとしたら何かハードを買った時のおまけ紙バウチャーでダウンロードコードとかをもらったのかもしれないが、そんなのもどこにもない。Thinkpad X200とかに入れて、使いもしない100曲ぐらいにキューコードとか入れてた記憶があるけれど20年近く前のデータとか分からない。

まあ良いやと思ってX1の付録にあるTraktor Pro4をインストールしようとしてたら3のライセンスがこちら側に残っていた。サイトじゃなくてアプリの方に何故かあるんですね。


久しぶりにとんでもないグロテスクな夢を見た。書けないので自分だけ分かるようなメモ書き。

・肌が黒い人が出る。蛍光オレンジのなにかを頬張る

・次のシーンでは色々な人が素っ裸で配管みたいな所にもたれかかったりしてると思ったら、興奮してテンション高く何かを肌に塗りたくったりしている。気色悪い。

・白人の結構太った中年女性が水着で、サングラスをかけている。何か楽しそうに興奮している。女性の左腕に例のアレが狙いを定めている。そのあとも女性は興奮してやってやったぞと何かを叫んでいたりする。後ろに並んでいる周りの人たちも何か喝采みたいに騒ぎ立てている。

・多分、みんなそういうのがあったのか、「誰もいない」風景を見る。そこで目を覚ます。

普通、こういうのは20代ぐらいで終わるような夢なんじゃないかと思ったが普通に今でも見ている。多分だけど、AI生成のしすぎで変な動画を見ているからそういう訳わからないのが頭の中に入り込んでいる可能性がある。


リュウジのつけ麺を作ってみた。

レシピ通りのものは作ったところ、自炊でよく食べるレトルトの魚介系に近いと思った。おいしいと思うが、味と関係なしに個人的には餅を溶かして入れるのは食感的に嫌だった。とろみとしては一番近いのは分かったけれど、餅はレシピからかなり減らしても良かった。ひょっとしたら米粉で代用できるかもしれないと思っていたら、彼のアシスタントで働いているえびすという人がやっていた。多分海外の人に向けているかのどうかの違いだろう。

それよりか、初めて買ったチューブ入りのラードを加えるだけで一気に店屋物のような味になった。そこが何よりの発見だった。


一度でいいからやってみたかった例の見放題chデラックスの契約。契約したら満足したため、何もせずに終わりそうなのでかなり勿体ない。

状況についての説明がないのでまとめる。大体6ヶ月ぐらい遅れて配信されてくるようだ。契約後のダッシュボードがやたら微妙に見えてくるのは体験しておいて良いかもしれない。

あとは昔借りれなかったものを思い出して見るだけだ。

2025.10.11 / Category : 小噺

十五夜

『Destiny Rising』をAndroid端末に入れてみた。ところが、どうやらAndroidではキーボードもマウスも使えないらしい。調べてみると、多くの人はPCで「Bluestacks」という仮想化ソフトを使うのが良いと勧めている。

思えば、Samsung DeXという機能もあるにはある。しかし日本ではもちろん、世界でもほとんど利用されていない。七年ほど前、日本で売られていなかった頃に、わざわざ台湾出張時にSyntrendで買ってきたのに――その熱も今となっては空回りだ。

仮に使ったとしても、ゲーム規約でBungieのPCアカウントがいつBANされるのか分からない。そう思うと腰が引けてしまい、結局いまだにプレイできずにいる。


台湾の社員食堂を訪れたときのこと。
そこには思いのほか日本文化が染み込んでいて、食卓にもその影響が顔をのぞかせていた。

五穀米のようなものが並んでいたのだが、メニュー名には堂々と「健康飯」と記されていた。日本ならば少し気恥ずかしそうに、あるいはどこか隠すように扱われがちな言葉を、真正面から掲げている。その潔さに、妙に心が晴れる思いがした。

ただ、饗応の一環なのだろう。出された量は想像以上に多く、途中で箸を置きたくなるほどだった。ありがたさと苦しさが同居する、そんな一食の記憶である。


台湾で、釈迦頭をはじめて意識して食べてみた。
値段はおよそ千円、190元ほど。地元の果物屋でも値段に幅があるらしいが、今回はあえて高めのものを買った。安さを探してコスパを求める気持ちはなく、うまいものを一度食べてみたいと思ったからだ。

地元の人からは「皮の凸凹が詰まっていない、破裂しそうなものが当たりだ」と教わった。実際、その通りの果実を手にできた。ナイフが必要と聞いていたが、手で簡単に割れるほど熟れていて、本当に良いものだった。

果肉はどろりと柔らかく、口に運ぶとアイスクリームのよう。ゆるやかな舌触りはヨーグルトにも近く、スプーンですくって食べるのが楽しい。黒い種が多いため、スイカのように口から皿へと種を吐き出しながら進める。

味わいは、私にはビワやマンゴーを思わせた。香りは控えめで、爽やかさも強い主張もない。ただただ甘く、干し柿にも似た濃い甘さが広がる。酸味がなく、青臭さもない。ひたすら甘やかで、しかもビワのように手を汚さない。その食べやすさも気に入った。

ジュースやアイスにすれば、かえって魅力が失われそうだ。果物そのものを手にしてこそ、釈迦頭の良さは際立つ。チャンスがあればまたぜひ食べたい、そう思わせる一品だった。


三か月前の帰国時には、しばらく感覚のズレに悩まされた。だが今回は、不思議とすぐに修正できた気がする。おそらく特効薬は、味噌汁と、出汁をしっかり利かせためんつゆだったのだろう。

「出汁文化がない」と言い切るつもりはない。ただ、フリーズドライの味噌汁と白米のおにぎりを口にするだけで、ぱちんと音を立てるように、体に染みついた異国の感覚が洗い流されていく。いわば“娑婆っ気”を取り戻す瞬間だ。

異国の文化を否定するわけではない。ただ、現地に合わせなければ暮らせない。だからこそ、自分を元の場所に戻すために、味噌汁やおにぎりが必要になる――そんな気持ちである。


常に頭の中がいっぱいで、思考の余白がほとんどない。考える時間をすべて使い切ってしまうせいか、深い思索に沈むことができなくなっている。

家に帰れば、あえて「何も考えない時間」をクールダウンのように割り当てる。だが、そのせいで不思議なほどやる気が湧かない。心を休めているのか、それとも空白に押し流されているだけなのか――自分でも判然としない。


9/20。

クーラーを使わずに換気だけで暮らすことが出来た。もうすぐで涼しい一日がやってくるのが待ち遠しい。

2025.09.21 / Category : 小噺

コツコツ貯めたポイントで、ようやくダイソンの扇風機と交換することができた。手に入れる前から、「きっと驚くほど涼しい風を送ってくれるに違いない」と胸を躍らせていた。

ところが実際に動かしてみると、思いのほか騒がしい。普段から静音性の高いDCモーター扇風機に慣れていたせいもあるが、それでも一般的な扇風機より音が大きく感じられる。もし最初からこれを購入していたら、「コピー品でも良かったのでは」と思ってしまうかもしれない。高級感についても、期待していたほどではなかった。プラスチックのテカリが気になって仕方がない。

とはいえ、風量は手持ちの縦型扇風機より明らかに強く、その点は確かな魅力がある。さらに冬場にはファンヒーター的な使い方もできるという。静けさよりも多機能性を評価し、これからはその可能性に期待してみたい。


90年代という時代は、遠ざかりすぎて今では輪郭さえ曖昧だ。けれども、不思議と「バイブス」を信じていれば自然とその方向へ導かれてしまう。理屈を重ねても結局は無駄なのだろう。

自分の感性は、おしゃれや洗練からは大きく外れた、不格好なキメラのようなものだ。どこか救いのない性質でありながらも、そうして形づくられたまま日々を過ごしている。まるで、かつてのゾンビが大人になり、家族を養いながらも歩みを続けているかのように。


『Still Wakes the Deep』の日本語翻訳をちらりと確認してみた。

翻訳者としてまず評価すべきは、開発者の意向を踏まえたうえでリリースまで辿り着いた点だろう。よくある悪例では、翻訳が不評になるとベンダーが責任を翻訳側へ押しつけることがある。しかし今回そうした話は表立って出ていない。少なくともメーカーと翻訳者、その周辺との関係性は健全に見える(実際の内情は分からないが)。

一方で、個人的に気になったのは「九州弁が強すぎないか」という点だった。本来なら東北弁や関西弁など多様な方言の可能性があるはずだが、作品全体がまるで武雄市や松浦市あたりで起きた事件に置き換わってしまったかのような違和感を覚えた。洋上の惨劇という閉ざされた舞台だからこそ、もっと別の説得力を持たせることができたのではないかと思う。

思い出すのは、かつてディスカバリーチャンネルで放送されていたカニ漁師たちの番組だ。字幕は標準語だったが、話しぶりの粗さは言い回しで十分に表現されていた。今の日本では、字幕や書き言葉は基本的に標準語が使われ、方言はイントネーションとして耳で感じることが多い。だからこそ、文字に方言をそのまま落とし込むと、演出としては非常に強烈になる。

もし粗野さを表現することが目的なら、方言に寄せるよりも、独特の言い回しや文化圏の雰囲気――たとえばヤンキー的な言葉遣い――を取り入れた方が、最終的には作品のセールスにも貢献できたのではないか。もちろん、余計なお世話ではあるが。


GeminiでYouTube動画を要約させると、20分の内容がわずか20秒に凝縮される。情報の要点だけを拾うには実に重宝する。話芸を楽しむなら等倍再生でじっくり見るが、情報にしか価値がない動画であればGeminiの方が圧倒的に便利だ。言い換えれば、そうした動画は「話者の肩書きが前面に押し出されているだけ」とも言える。

一方で、ChatGPTの「一文字ずつ現れるスピード感」に慣れている身としては、Geminiの応答はあまりに速く、圧倒されるほどだ。打てば響くどころか、欲しい以上の情報が洪水のように押し寄せてくる。その迫力には驚かされるが、同時に「この情報は本当に信頼できるのか」と考え始めると、どうしても不安は拭いきれない。


また仕事で台湾に行ってきた。

今回は打ち合わせに追われ、一週間がそのまま潰れた。念のためインストールしておいた Destiny Rising も一度も起動できず、ゲームどころではなかった。結局は「寝て次の日に備える」しかない毎日だった。

理由は単純だ。中国語と英語が超高速で飛び交い、日本語も立場の違う視点から入り込み、そこに品質の悪い自動字幕や、不安定な中英の同時通訳が重なる。八時間も頭に流し込み続ければ、吐き気がするほど消耗する。最後は気合でビールを流し込みながら、もはや自分の仕事の細部などどうでもよくなっていた。

会議という名目で実際は一方的な演説を聞かされ、その内容を日本に持ち帰り、どうにか「染み込ませて」消化しなければならない。準備のないまま臨んだ以上、正直に言えば無謀だった。

全行程が終わり、足裏マッサージに立ち寄ると「全然運動していない」と叱られる。値段は日本とほとんど変わらず、為替が動かない限りわざわざ行く気はしないと思いながら、ふくらはぎを執拗に揉まれていた。

仕事の関係で八年ぶりに光華商場を視察した。相変わらず台湾らしい尖りを持った街ではあるものの、俯瞰すると驚くほど退屈になっていた。かつての秋葉原のラジオ店街の延長のようで、proxyショップばかりが目につく。面白さを求めるなら、今の秋葉原の方が品揃えも対応力も豊かだろう。印象に残ったのはSyntrendで見つけたiPhoneケースブランド「Devilcase」くらい。Thermaltakeの店舗はコンセプト的に尖っていたが、常設店としては息苦しく、まるでComputexのブースをそのまま移したようだった。イベントスペースなら盛り上がるだろうが、毎週末に催しを打たなければ難しそうだ。

秋葉原に電源専門店や液晶専門店、修理専門店が本格的に揃ってしまえば、光華商場は太刀打ちできない。そんな未来さえ思い浮かんでしまった。


2025.09.07 / Category : 小噺

ケンタッキーに行こう、と思うことがある。だが結局はスーパーの唐揚げで十分だと感じてしまい、ますます出不精に拍車がかかっている。

子どもの頃は外食自体が贅沢で、唐揚げひとつも小さなイベントのように感じられた。けれど今では、半額弁当で日をつなぐ生活が続き、外食に対しての「特別さ」が薄れてしまった。むしろ、自炊のほうがよほど新鮮で、血の通った飯の旨さに飢えている自分がいる。生活の感覚が、どこかねじれている。

ケンタッキーといえば、父がテイクアウトを買ってきても、鶏とコールスローだけを食べていた姿を思い出す。あのコールスローは、水っぽいマヨネーズの食感が苦手で、子どもの頃の自分にはどうしても口にできなかった。そもそも酢酸系の調味料は昔から苦手で、マヨネーズもその代表格だった。スルメやエビフライの添え物程度なら大丈夫だが、たまごサンドが食べられるようになったのは三十代に入ってからだ。酢味噌はいまだに避けて通りたい調味料のひとつで、鱧や刺身こんにゃくも、梅肉がなければ箸が進まない。

味覚は親子でもまったく違う、そのことを幼い頃に知った。


夜中にふらりと出かけ、「少しだけ背徳感のあるメシ」に出会うことがなくなって久しい。
食べるだけなら牛丼チェーンで十分だし、役割としては果たしてくれる。けれども、どうしても深夜に開いている個人の店に足を運びたい気持ちがある。

深夜営業の個人店といえば、たいていはラーメン屋だ。だが、まれに定食屋を見つけると、つい感激してしまう。出てくるのは、思ったほど美味くもない冷えた飯だったりする。それでも、妙に心が満たされるのだ。ああいう店が近所に一軒でもあってくれたらと願う。


夏の京都。

朝八時前、まだ街は動き出していない。仏閣を巡り、出町ふたばへ豆餅を買いに行く。わらび餅と赤飯も手に取ったが、白蒸しは見送った。ふと、「そういえば最近とん蝶を食べていない」と思い出す。

昼が近づくほど、体も心も日差しに押されて目眩がひどくなる。塩気代わりに男梅グミを舐め、我慢せず喫茶店をはしごする。観光地には足を向けず、ひたすら人の少ない涼しい場所を探しては休む。汗が冷えて引いたあと、じんわりと頭痛が広がる。頓服薬の効き目がどうにも波打つのだが、理由ははっきりしない。

雑な京都も悪くない。観光客向けの小料理屋を避け、天下一品で腹を満たし、ホテルで缶酒をすする。チェーン店のアイスコーヒーを頼み、氷が溶けきるまで居座る。そうして、浮き足立たずに過ごすことが、自分にはちょうどいい。

かつて十年以上前、こんなふうに暮らしていた時期があった。その感覚を思い出しながら、今はまた、自分のリズムを整えている。


YouTubeでホラーゲーム「Outlast」のRTA動画を観た。
この作品は残酷描写が際立つことで知られ、恐怖よりも嫌悪感を呼び起こす表現が中心となっている。そのため、プレイ動画ですら拒否反応を示す人も少なくないだろう。

ところが今回の動画は、解説が丁寧に添えられていた。ストーリーの流れやゲームの背景を知ることで、恐怖の陰に隠れていた面白さが見えてきたのだ。従来のRTAはただ時間を競うだけの無言プレイが多いが、今回は物語とあわせて楽しめた点が新鮮でよかった。

ただし効果音などの演出では、不要に感じる要素も多かった。特定のミームだけを繰り返していて面白さを生み出すようなものではなく機械的な使い方だったため個人的には好みではない。それでも、淡々とした解説に加えて、冗談を交えつつ恐怖を和らげる工夫があったのは、とてもよい試みだと思った。

2025.08.17 / Category : 小噺
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