音楽の記憶

近ごろは、音楽機材をほとんど見なくなった。10年ぐらい前から探すときに「高い順」に並べて眺めるあの習慣は、どうにも良くない気がしている。

20年前ぐらいに振り返れば、機材の価格差はどれも似たり寄ったりで、二か月ほど我慢して三万円のものを買ってみても、「まあ、こんなものか」としか思えなかった。手に入れた瞬間の満足や達成感は確かにある。だがその熱はすぐに冷め、残るものは少なかった。結局、お金をためても見返りは薄い。そんな思いが続いた。

それを変えたのは、10年前に初代のFireface UFXを新品で手に入れたときだった。手元に収まったときの感触は、長く探していたものがようやく落ち着く場所を見つけたようで、妙に納得がいった。そこから、「少し時間をかけても、本当に納得できるものを選んだほうがいい」と思うようになった。以来、価格の問題よりも、自分の中にある欲求や不満を研ぎ澄ませなければ、良い機材には巡り会えないと感じている。最後に買ったのはADAM A7Xも、その感覚だ。もっとも、この習慣で良かったことといえば、「高いから無闇に欲しくならない」くらいのことかもしれない。

中古もいくつか手にしたが、どれも結局はコレクション欲を満たすにとどまった。音を作ることや練り上げることには、なかなかつながらなかった。RolandのJV2080も、波形やモジュレーターを徹底的にいじれば良い音が出ると分かっていたのに、最後までそこへ踏み込むことはできなかった。分かっていながら手を伸ばさなかった――その余白だけが今も残っている。


久しぶりに都内でDTM機材を見てみようと思い立ち、足を運んでみた。ところが、2025年の秋葉原にはもう、その売り場がほとんどなかった。

少なくとも池部楽器やヨドバシには、探していたものは見当たらなかった。ネットで見かけた情報も、実際に取材を経たものではないらしく、実情とは大きくずれていた。リボレ秋葉原にDTM機材がある、という記事を見かけたが、実際には良いギターを扱う店であって、初心者がDTM機材を求めて訪れれば戸惑うだけだろう。検索結果は決して嘘ではないのに、リアルタイム性という観点からは、もはや頼りにならない。御茶ノ水まで足を伸ばしてみても、DJやVJの機材は影も形もなかった。

半ば妄想かもしれないが、「このあたりには音楽の需要は薄いのだろうか」と思わせる空気を感じることがある。街を歩けば、古い東京の時間がそこだけ切り離されたように、奇妙な光景に出会うこともある。時代の移ろいがゆっくりすぎるように思えてしまうのだ。

思えば昔は、中古のDTM機材を探して秋葉原の店を巡り歩いたものだった。その記憶を思い返すと、今はもう実機に触れられる場がほとんどなくなったのだと実感する。自然と今でも機材屋が充実している渋谷へ足を向けざるを得ないのだろう。

配信機材も、コロナ禍の頃のように「仕事のため」というよりは、ゲーム配信に寄った形で残っているにすぎない。音楽や創作の場に人が集まることは、少しずつ薄れているのかもしれない。


昔、DJイベントのためにTraktor2か3を買っていたはずだが、NIのサイトに製品登録されていない。メールにも買った履歴がないのでよく分からない事になっている。Seratoならしっかりと覚えているのだけど、Traktorだけ分からないことになっている。

あるとしたら何かハードを買った時のおまけ紙バウチャーでダウンロードコードとかをもらったのかもしれないが、そんなのもどこにもない。Thinkpad X200とかに入れて、使いもしない100曲ぐらいにキューコードとか入れてた記憶があるけれど20年近く前のデータとか分からない。

まあ良いやと思ってX1の付録にあるTraktor Pro4をインストールしようとしてたら3のライセンスがこちら側に残っていた。サイトじゃなくてアプリの方に何故かあるんですね。


久しぶりにとんでもないグロテスクな夢を見た。書けないので自分だけ分かるようなメモ書き。

・肌が黒い人が出る。蛍光オレンジのなにかを頬張る

・次のシーンでは色々な人が素っ裸で配管みたいな所にもたれかかったりしてると思ったら、興奮してテンション高く何かを肌に塗りたくったりしている。気色悪い。

・白人の結構太った中年女性が水着で、サングラスをかけている。何か楽しそうに興奮している。女性の左腕に例のアレが狙いを定めている。そのあとも女性は興奮してやってやったぞと何かを叫んでいたりする。後ろに並んでいる周りの人たちも何か喝采みたいに騒ぎ立てている。

・多分、みんなそういうのがあったのか、「誰もいない」風景を見る。そこで目を覚ます。

普通、こういうのは20代ぐらいで終わるような夢なんじゃないかと思ったが普通に今でも見ている。多分だけど、AI生成のしすぎで変な動画を見ているからそういう訳わからないのが頭の中に入り込んでいる可能性がある。


リュウジのつけ麺を作ってみた。

レシピ通りのものは作ったところ、自炊でよく食べるレトルトの魚介系に近いと思った。おいしいと思うが、味と関係なしに個人的には餅を溶かして入れるのは食感的に嫌だった。とろみとしては一番近いのは分かったけれど、餅はレシピからかなり減らしても良かった。ひょっとしたら米粉で代用できるかもしれないと思っていたら、彼のアシスタントで働いているえびすという人がやっていた。多分海外の人に向けているかのどうかの違いだろう。

それよりか、初めて買ったチューブ入りのラードを加えるだけで一気に店屋物のような味になった。そこが何よりの発見だった。


一度でいいからやってみたかった例の見放題chデラックスの契約。契約したら満足したため、何もせずに終わりそうなのでかなり勿体ない。

状況についての説明がないのでまとめる。大体6ヶ月ぐらい遅れて配信されてくるようだ。契約後のダッシュボードがやたら微妙に見えてくるのは体験しておいて良いかもしれない。

あとは昔借りれなかったものを思い出して見るだけだ。

2025.10.11 / Category : 小噺