2011年にリリースされた素敵なドラムンベースまとめ

Twitterにも予告しましたが、自分が聞いてきた音楽を紹介することで日本国内のドラムンベースのシーンの多様化に貢献できたらと思います。クラブ重視でもない、自室にて大音量で聞いて気分が良くなるかだけが判定基準です。
当然好みで書いているため、イギリス現地や日本国内のヒット・流行とも乖離していることをご了承ください。

2012年の今年は、Drum and Bassとしてまた変革の時が迎えそうです。
2008年頃から続いていたロック系のサウンドからの反動で、去年末から既に流行りだしているミニマルっぽいshogun audioを代表するような冷たい、ストイックな音がシーンのメインストリームとして君臨すると推測されます。

Icicle – Dreadnaught (ft. SP:MC)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ohQoJeR6vAA[/youtube]
今年の代表は誰だといえば、Icicleでしょう。個人的には反動が大きすぎて正直馴染めない部分もあります。が、今では派手なジャンルとの組み合わせが多く、お腹いっぱいなシーンがミニマルなものを飢えていて、そこに彼が脚光を浴びたのではないかと思います。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ELYtAEwqmS4[/youtube]
ダブステップ楽曲もありますが、音としてはskreamなどのようなあくまでもオールドスクールなものです。ダブステップは今ではブロステップとの対立が問題になっていますが、このような音楽は原点回帰を迎え、UKDubstepとして残るのではないかと考えています。USdubstepは、NERO、Skrillexを代表とするbrostepやエレクトロポップに集約されていくのでは、と推測されます。

Heavy1 Xiphactinus
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ZJcBlyTq3LI[/youtube]
今年注目したのは、日本人のHeavy1がDNBAなどで活躍していることです。シーンとして全然日本人がいるとは思わなかったというのが正直な所で、しかも来年に流行りそうな冷たい音を作っている時点ですげえなあと感嘆しています。負けてられねえ!!(後がないおっさん、という意味でも)

The Place, Sensa and Haste
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=4-AWLxak3GM[/youtube]
BCee – Chameleon
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=CllMCMHlyQo[/youtube]
無機質な所に、自分の好みを投影していったらどうなるかと考えたら、このようなサウンドが栄えてほしいなというのがあります。枯れた音楽だから、u-ziqのような旋律やボーカルが欲しいという欲求があります。枯れた音楽だけだと自分の感情が静まるばかりで、静謐な音楽でこそ、言葉では伝わらない表現が欲しいという思いがあります。

SHOCKONE FEAT. PHETSTA – CRUCIFY ME
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=6Woipo0mnkg[/youtube]
今年は、一方でViperも大活躍しました。Breakbeats Kaosよりも濃いサウンドを多く提供してくれました。
Shockoneは特にトランスとのクロスオーバーを多く提供し、ロックとも違う熱い高揚感を秘めた曲を提供していました。

DJ Marky & S.P.Y. – Yellow Shoes
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=vjuBUzyyuJo[/youtube]
太陽の似合う男、DJ Markyも今年もまた、ブラジリアンベースのような、血と土が混じったような素敵な音楽を提供してくれました。打ち込み音楽が脚光する中での一つの風物詩があり、とてもいい思い出でした。

Tantrum Desire – Reach (Official Video)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=yXRWRvRxgvg[/youtube]
B級だけど絶対面白い音といえば、Tantrum desireでしょう。
完全にslam時代のPendulumとBassline smithが合わさった「濃厚なトラック」が連発され、ノリの良さ頭の悪さから個人的に高い評価となりました。pendulumはimmersionにて壮大なスケールやロック色を強めて引き締まった印象になりましたが、同時にヒットした原因の熱烈なイメージなどからも距離が離れ、惜しむファンの意見も散見されました。個人的にはこのワル乗りが爆発してくれたらと思うとワクワクがやみません。

Danny Byrd – Tonight (Feat. Netsky)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=SL0TSQkItzg[/youtube]
名誉「野球部顔」でお馴染みのDanny birdによるハッピーチューンです。
今年は、Hospital Recordsが15周年を記念をする、その年の最初のナンバーです。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=27jErQO2zIo[/youtube]
とかく極端な音になりがちなシーンの音楽ですが、Hospitalの毛色なのか上手に、極端を取り入れつつスムースな音を作っていたのがDanny Byrdの良いところだと思っています。

Grafix – Holding On
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=NS8q2FR3p1M[/youtube]
エレクトロニカとの融合の一つの形から、Grifixからも多くの傑作が出されました。このアーティストのなんとも素晴らしいところは陰りのある情緒的なシンセの音に、疾走感のあるリズムが刻まれている所です。元々こういう音楽では侘び寂びの世界として、leznmanを始めとするliquidなどに分類するのですが、根底の部分の力強さが独特の魅力を出しています。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=oQbs4zgkNCg[/youtube]
センチメンタルな楽曲とはピアノの旋律であったりあるのですが、このアーティストではコードが揺らぐような変わり方にこそ魅力があふれています。個人的にはこのヘヴィロック的な「リフで聴かせる」音楽が大好きで、この旋律ではなくコードとリズムが刻む不安定な美しさを楽しんでいました。

Camo+Krooked – Breezeblock
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=0NcSM_sayac[/youtube]
今年の最も活躍したアーティスト、Camo & Krookedからこの曲です。
各アーティストがそれぞれのジャンルのクロスオーバーを行って、特定のクラスタというのがなかなか見つけづらい、多様化が今年の印象でした。ダブステップについてはある程度の音色の固定化がありましたが、drum and bassは音としての切り口を付けるのは難しく、どちらかというとDJmixやハウス系、トランス系、ロック系とサブジャンルで分けるようなものが多く登場しました。

Culture Shock – Ohrwurm
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=VoZZeIGlhmE[/youtube]
すごいシンプルで日本人的にすごい受けるッ!!っていう感じで一人でバカみたいに聞いていました。なんというか田楽的なリズムで、突然哀愁有るサウンドに変わるのが好みでした。ゲームDanceDanceRevolutionでいう「Tsugaru/RevenG vs De-Sire」という曲に通じるものがあり、フロアで聞きたい、良い意味でのハッチャケられるバカ曲でした。

Heist – Pray For Japan
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Qjt5JC7eNgc[/youtube]
http://www.justgiving.com/ukfdubstepheistPFJ
このトラックは日本人として外せません。
Heistによる東日本大震災に向けてイギリスの赤十字社への募金を呼びかけた無償提供のトラックです。
目標金額を超える募金が集められ、それらは現在赤十字社から生活家電などの購入費に当てられ、配布が行われているようです。
http://www.jrc.or.jp/oshirase/l3/Vcms3_00002670.html
私は被災者ではないのではなく、またイギリス人の方がこのブログを読むことも殆ど無いと思いますが、遠く離れた地から援助の手を差し伸べられたことに感謝するばかりです。


他にも、多くの名曲がありますが今回はこれらでまとめておきたいと思います。
あなたの音楽ライブラリがより豊かになることを願って。

2012.01.03 / Category : 作曲・DAWについて,日常