Destiny2のマルチモニター環境でのプレイについて

nVidia系ビデオカードでの設定方法をまとめておまきす。
GTX970で3枚のモニタで動作確認をしています。

[手順]

  • マルチモニターで動作している状態でNVIDIAコントロールパネルを開き、ディスプレイ>複数ディスプレイの設定にて、「Surroundスパンオプション」をクリックする。
  • 「Surroundを使用してディスプレイをスパンする」を有効にし、設定ボタンをクリックする。その後に複数のモニターを足したような解像度が選べるようになるので設定を変える。
  • ゲーム側ではフルスクリーンを選択すると左右のモニタの信号が暗転することもあるので、境界線のないウインドウを選べば全てのモニタで表示されるようになる。
  • [トラブルシュート]

  • 1080pのモニタを選んでいるのに画面解像度が縦が1080pxにならない
  • 自分の環境ではトリプルモニタで右画面だけが左右に黒帯が入る現象が見られました。
    原因は不明ですが、右のモニタはDVI-IポートだったのでDVI-Dポートに接続し直し、モニタ側をDVI-DではなくHDMIに変換ケーブルを使って接続したところ5760x1080pが選択可能になりました。
    ひょっとしたらHとVの各syncがpositive、negativeの組み合わせが合わなかったからかもしれません。このあたりは相性になるので環境によっては対応できない事象ということです。

    USBのサウンドデバイスを使用している時、認識が外れて勝手にモニタのスピーカー出力にサウンド設定が合わせられる事があるため、その点で手間が発生することがあります。モニタを一回構築するとその辺りをシームレスに分解できないのが大変です。

    [その他]
    3画面で実際にプレイすると大画面でプレイよりもずっと迫力があるというのは今回驚きました。27インチ+24インチ(2台)で目線に合わせると上下部分はともかく等身大に近い世界のように見えるのスマホでVRを試すよりも解像度があるためか、とてもおもしろいです。

    デュアルディスプレイだと中心点がベゼルになるという致命的な問題からゲームではシングルまたはトリプルモニタで構築するという前提ということがよく分かりました。難点としては視界がすべてディスプレイになるので、激しく動くと酔いやすくなります。具体的にはネッススの地上100mぐらいの高さから飛び降りると恐怖感が半端ないです。

    [ゲームの設定について]
    Destiny2だとゲーム内の「画面サイズ」という設定で中心のモニタに合わせておかないとOSD(On screen display:画面上に表示されるメッセージ類)がベゼル上にまたがったりして、非常に読みづらいという状況が発生します。ただし、3画面の端は殆ど読めないので正直、真ん中の画面以外は情報を表示しなくても良いとは思います。

    レンズ的な効果のせいもありますが、「敵が動いている」という感覚だけを得られるということ以外、ゲーム上で有利になれるようなメリットは感じにくいかな、という印象です。POVを上げるだけ、左右のモニタが色収差エフェクト(スキュー?)がかかったような見た目になるので、敵の場所がよく分かる、というのでも無さそうという感じでもあります。

    当然ながら今まで1枚のモニタで表示していたGTX970で3枚も描画することからfps(描画能力)も落ちてしまうため、144hz環境でプレイしていた慣れから試してみると、そちらの方が気になりました。多分1080tiぐらいの方が安定してプレイできそうな気がします。2560×1440@144hzのモニタを3画面でかつ処理落ちしない、というのがある意味ベンチマーク的な指標になりそうです。

    2018.01.01 / Category : 小噺