マイブーム

蕁麻疹が最近、おれの中でブームになっている。
いや、罹患してると言わせてほしい。

なんか寝る前に虫刺されのような痒みが出てきている。乾燥肌と思ってたらふっくらした虫刺されの赤い丸がちょっとした散弾銃で撃たれたような感じで発生し、消えている。
爪で引っ掻いて傷になったら嫁入り前だし駄目だろうということで、季節外れのウナコーワクールパンチを買ってきた。
よくよく読んでみたら、この虫刺されの薬というのは解毒作用があると思ってたら、単に引っ掻く代わりに強い刺激を与えて誤魔化すということを知ってしまった。
神経を軽く刺激して、疲弊させて軽い麻痺に追い込んでる間に自己治癒でなんとかする、という使い方らしい。
別のやつは炎症作用があるらしいが、これは単に塗って頑張れとか、気休めのためのものらしい。気に入った!

というよりも、蕁麻疹も原因が分からないので、下手に皮膚に強い薬を塗ると厄介なことになるぐらいは分かっている。
なのでメントールの粉に塗れて金縛りに掛かりながら寝たほうが良いのかもしれないが、真っ白に粉まみれで冷たくなった状態で見つかった上に、火葬場に行かず面白要素を欲しがる遠い親戚のアイデアで、バッター液に潜らされてしまう可能性がある。
親族の、中年男性の最後をエビフライみたいな感じにするような親戚はいないと信じているが、コロナで世界も変わってしまったし、どうなるかは分からない。

原因も分からず、医者に「心因性です」や「基礎疾患です」みたいなことを言われて抗生物質を持たされて野に放たれる気がしているので、適当な対処療法に専念する次第となっている。
適当にスースーさせてればその内治るという事も分かり、メントールがなければ熱い風呂に入れば治るようなものなので、まだ人生に脅かされていない。

仕事もおさまり、無事に年を越す体制に入りつつある。

2020.12.28 / Category : 小噺